つーさのくーかん

鬱ポスト

ただ、目をつむって一目散に逃げようとしている。
このまま逃げて逃げて逃げ続けて僕は逃げおおせるだろうか。
未来予知能力は、この先は袋小路だと僕に告げている。
でも、他に道があるんだろうか……。
僕は、今、どうすればいいのか本気でわからなくて、苦しんでいる。

４年前ここに来たとき、本当に僕は何も知らなくて、愚かだった。
その頃の過ちが消えることは一生ない。
それから何も行動をとることのないまま時間がたって、
僕の不安が、僕の恐怖が、僕の弱さが、次第に過ちを大きくして、
気づけば目の前には僕が納得できる選択肢はもう残されていなかった。
なんと阿呆な。なんと愚かな。いくら自分を罵倒しても言葉が足りない。
僕の分はまぁ自業自得で仕方ない。
ただ、そこに巻き込んでしまった人間には、最大限の謝罪をせねばなるまい。

僕は誰かに教えてもらえるような機会はなかったけれど学んだ。
僕は誰かに教えてあげられるならば教えたいと思う。
僕のような存在を生まないために。

人生をやり直せるなら、どこをどう変えたらいいんだろう。
そういう風にも考えてみるんだけど、自分の今までを振り返ってみて、
結局どこかでどうにかするチャンスなんて、なかったんじゃないかと思う。

もし、ここで、やり直せるポイントが見つけられるんだったら、
僕は今からでもそうすればいいとは思っている。
でも、それは見えてこない。
こうなることは必然だったんだろうか。
ならば、せいぜい心を殺して、戦略的撤退をする以外に、道はあるのか。
今、そうやって自分の保身しか考えられなくて、そんな自分が大嫌いで。

そんなことを一方で考えながら、それでも僕は救われたくて、
縋り付きたくて、泣きたくて、笑いたくて。
ああ、そんな歌があったな……。
本当に、僕は何のために生きているんだったか。