2006/07/27(木)著作権

はてブ数 2006/07/27 18:36 独り言つーさ

http://smile.poosan.net/perl-bin/hsp/ver3/hsp3.cgi?print+200607/06070010.txt
について。

今回のIrisawaさんの行為はどこが悪質だったのだろうか。
これが「コピペ」だったがために悪質なのだろうか。
これが「コピペ」でなくても悪質なのだろうか。
まぁ、「コピペ」だと見なすのが大筋なようで、それであればNGということだろう。

私は今回「サンプル」が著作権によって保護されないことを知った。
それは当然だろうと思っていた。
さとみさんの書いたスクリプトはどうしてサンプルではないのだ。
コメントが入っているからか?

では、コメントをすべて削除していたら、Irisawaさんは叩かれなかったのか?
きっと私が何か他の資料を読みながらスクリプトを書いても、同じ構造のものができあがるぞ。
構造が一緒だからとかじゃなくて、「コピペしたから」いけなかったのか。
そうなのだろうな。コピペしたらいけないだろう。一字一句写してももダメだろう。
じゃあ、参考にする程度にとどめたらよかったのか? それでもイケナイのだろうか。
仮にそれは「イイ」のであれば、どうしてこれは「参考にした」程度とは言えないのだろう。

似すぎているからか?
部分的にさとみさんの書いたコメントが残っているのが証拠になるのか?(なるだろう)
たった一行同じモノを書く時間を省くためにコピペしても違法なのか(なのかもしれない
でも、きっとコピペしなくても同じ一行を書いただろう。

どこまでが参考でどこまでがコピペなんだ?
こんなサンプル程度のモジュールで。

どこまでがサンプルで、どこからが創作性ある著作物なのだろう?

誰しも、プログラミングを勉強するには、誰かの書いたものを見て学んだはずだ。
さとみさんが書いたコメント入りソーススクリプトを参考書とすれば、Irisawaさんが掲示板に書いたスクリプトは、その参考書を見てIrisawaさんが書いたもの。
そういう判断は為されないのだろうか?
また、そう言う判断が為されたとした場合の著作権はどうなるのだろうか?
確かに、「意味上全く同じモノ」ではあるのだし、これでも著作権の侵害になるのかもしれない。

さとみさんが書いたスクリプトの中で、コメントの部分は紛れもなくさとみさんの著作物であることはわかる。
では、他の部分はどうなのだろう。
これはHSPから「検索/置換コモンダイアログ」を呼び出す「サンプル」ではないのだろうか。
恐らく私がゼロから書き直しても同じ形になるであろうスクリプトだと思う。
まぁ、違って構造体にセットされるフラグの値程度だろうし、あるいは、ReplaceText のAPI宣言も var ではなく int + varptr になるかもしれない。
変数の名前やラベルの名前が変わっても、構造は同じになるだろう。
フラグの値が変わってたら違法じゃなかった?

あるいは、コメントが入っているからこそ、その他のスクリプト部分まで含めてさとみさんの著作物ということなのか?

では、私がさとみさんのスクリプトを見て、自分も「同じ機能を果たす実装」を書いてみたいと思い、さとみさんの書いた参考書を読みながら書いたものを公開すると違反になるのだろうか。
また、さとみさんの書いた参考書を全く読まずに書いたもの(たまたま形が一緒だったとして)を公開してもやはり違反になるのだろうか。

なんだかもやもやしている。

「書き写した」のがマズいのなら、前者は違法で後者は合法ということだ。
できあがった成果物からそれは判断できない?

自分が入力しようとした行が、たまたまそこにあってそれをコピペすると違法なのか。
では、自分でそれをキーボードから打ったらいいのか。同じコトだよな。
その次元まで言ってしまえば、単なる文字コード、データの羅列だ。

では、今回の件で、Irisawaさんがコメントを完全に消して自分で書き直していたら、あるいは、丸写し発言やラウンジへのリンクがなければ、これは悪質とは見なされなかったのだろうか。

このモジュールがサンプルの域を出ないと見なせば、それは合法だろう。
このモジュールがサンプルでないのなら、それは違法なのだろう。

私にとってこれはサンプルだ。

私にはわからない。

著作権って何だ?

私が書いたものに限って言えば。

私が、私が書いた、ここで公開しているモジュールのすべてについて、「サンプル」と見なされ、たとえどこかにコピペされたとしても、きっと、何とも思わない。「この程度」のものを著作物だと言えない。
私がここで公開している、音楽のすべてをサンプルだと言われ、それを参考に、全く同じものを自分の曲として、公開されても、きっと、何とも思わない。「この程度」のものを著作物だと言えない。

著作物によって何の利益も得ていない人間だから?
ここに金銭的利益が絡んだら、私は何か言うのだろうか。
何も言わない、言いそうにない。
ただ、そう思うのは、今私が困っていないせいなのかもしれない。
それによって困っている人たちを救うための法律なのか、著作権法は?

では、誰か困ったか?
さとみさんは困ったか?

さとみさんが何も言わないのでわからない。